冬虫夏草

冬虫夏草は、オリンピックで中国の馬軍団の活躍以来有名になりましたが、もちろん日本でも発見されていて、実にその種は350種にもなります。
中国で薬用とされる冬虫夏草の学名は、Cordyceps Sinensis(Berkelley)Saccardoという”昆虫寄生菌”で、日本にこの種はいません。
冬虫夏草は、本来Cordyceps Sinensisと命名された菌糸体にのみつけられたものですが、それ以外のCordyceps属の仲間は、中国だけでも35種も発見されており、購入される方は、注意が肝要です。
味は甘く、産地はチベット南西部、青海省、雲南省などで、生薬としての産出は青海省が、40%を越えていてトップです。
冬虫夏草は、コウモリガの幼虫に寄生する”きのこ”です。乾燥したものなどを見ますと気味悪くなりますが、 幼虫の中身は、全て白くなった菌糸体のかたまりになっています。収穫は5月下旬から6月上旬で、 最も太いものが良く、”虫草王”と呼ばれて、珍重されています。
「当帰芍薬散」を2、冬虫夏草1、の比率で配合すると、とくに子宮の発育不全又は、冷え性による、不妊症に効果があるとされています。

コウモリガの幼虫は、ダデ科の珠芽塾(Polygonumin vipourum)、別名「染布子」という植物の、塊茎根を食べています。
この根じたい薬用として、消化不良、下痢、肺痛や月経不順に、処方されます。特選冬虫夏草は、まずこの塊茎根を大きく養殖することに成功したことにより、大きなコウモリガの幼虫を育てることが出来、結果として、太くて長い特選冬虫夏草が、収穫できたのです。
そして、エキスを抽出後、菌糸体を粉状にし、エキスをまたかけながら、圧縮加工しています。アガリクスで有名になった、 β-グルカン1.3-1.6を主体とした多糖は、通常のきのこ類の、約170倍含まれています。特選冬虫夏草は、広州中山医科大学、北京体育学院、北京運動医学研究所、 雲南省植物研究所、、雲南省薬物研究所、 桂林医学学院等より、その確かな品質を評価されています。冬虫夏草は全世界で注目され、今では次々と新しい研究報告が成されています。